2012-12-31(Mon)

#1316 RALPH MCTELL 《MY SIDE OF YOUR WINDOW》 69年英国

My Side of Your WindowMy Side of Your Window
(2008/01/01)
Ralph McTell

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  1. Michael In The Garden
  2. Clown
  3. Girl On A Bicycle (McTell/Peterson)
  4. Father Forgive Them
  5. All  Things Change
  6. I’ve Thought About It
  7. Factory Girl
  8. Blues In More Than 12 Bars
  9. Kew Gardens
  10. Wait Until The Snow
  11. Silver Birch And Weeping Willow
  12. Summer Come Along
  13. Michael In The Garden (Revisited version)
  14. Clown (Revisited version)
  15. Factory Girl (Revisited version)

3以外はすべて本人作

 

Ralph McTell1944.12.3-

vo, a-g, harmonica, p

 

Phil Greenburg

lead-g (6)

Gary Peterson

a-g, p (3), organ (6)

Clive Palmer1943.5.13-

banjo, fiddle (8)

Bruce Barthol1947.11.11-

b (1, 3, 6)

Brian “Brock” Brocklehurst1930.8.16- 2010.10.2580

b (2, 7, 9)

John Marshall1941.8.28-

ds (6)

Mick Bennett

per (8)

Neil

flute (1, 7)

Folk Weavers

vo-accompaniment (9)

 

 

produced by Ralph McTell, except tracks 3, 12, produced by Gus Dudgeon1942.9.30- 2002.7.2159

engineers Tom Allom & Adrian at Regent Sound

musical direction Brian Gascoigne

string arrangements Tony Visconti1944.4.24-

vocal arrangement on track 9 by Brian Brittain

artwork by Rainbow

 

 

 前回C.O.B.を紹介した時に「ラルフ・マクテルがプロデューサーだからって真っ当なフォーク・ロック云々」と書きました。せっかく名前が出たことだし、今回はそのマクテルさんを出すことにします。

 レーベルもフォークの名門トランスアトランティックだぜ。

 

 43年前の今月(あと数時間で終わるけど)にリリースされた3作目。メロディメーカーではその月の最優秀アルバム賞を受賞しています。

 

 C.O.B.のクライヴ・パーマー&ミック・ベネットとはマブダチだそうですが、フォーマリー・ファット・ハリーの面々がいたりソフト・マシーンやニュークリアスなんかで著名なジャズ・ロック・ドラマーがいたり姓がやけに格好良い人がいたり、逆に姓が不明の人がいたりと参加者はなかなかに癖者揃い。

 

 「なんだよー7の“ファクトリー・ガール”ってトラッドの“ファクトリー・ガール”じゃないのかよー」と文句を垂れる頓珍漢は私ぐらいのものだと思うけど、いざ聴いたらそんな意味不明な怒りは消失しましたね。

 3で共作している以外は全部本人作なんだけど、本人の、と言うよりは英国フォーク界の名曲10選に余裕で選ばれちゃいそうな“ストリーツ・オブ・ロンドン”(収録先は)の大ヒットでもわかるように、この人は本当にいい曲を書くのです。

 ほっこりフォーキーもちょっぴりアンニュイなものも、カントリー調も。

 楽曲のバラエティは豊富なくせして散漫な印象にはまるでなってない。それを考慮すると、初の自己プロデュースが本作ってのは驚きです。まとめ力ありすぎです。

 

 あと9も彼の代名詞的有名曲だよね。落ち着いたコーラス(男女います)が瑞々しいよ。

 まあ個人的にはトニー・ヴィスコンティによるオーケストレーションが神すぎる5の方が好きなんだけどね!

 

 2007年のCD再発に際し、シングル(12)と70年にリリースされたリミックスコンピ「REVISITED」からの3曲(13-15)を追加収録。

 

 

http://www.mctell.co.uk/

 

 

ralph mctell(3作目裏ジャケ) 

青年期のマクテル氏(裏ジャケより)

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2012-12-26(Wed)

#1315 C.O.B 《SPIRIT OF LOVE》 70年英国

Spirit Of Love


  1. Spirit Of Love
  2. Music Of The Ages
  3. Soft Touches Of Love
  4. Banjo Land
  5. Wade In The Water
  6. Scranky Black Farmer
  7. Evening Air
  8. Serpent’s Kiss
  9. Sweet Slavery
  10. When He Came Home

all tracks Palmer/Bidwell/Bennett

except track 4 & 6 trad

 

Clive Palmer(1943.5.13-)
  vo, g, 12 string-g, banjo, backing-vo

Mick Bennett

vo, washboard, per, backing-vo

John Bidwell

dulcimer, dulcitar, banjo, recorder, organ, indian hand-ds, backing-vo

 

produced by Ralph Mctell for Jo Lustig1925.10.21-1999.5.2973・癌)

engineered by Colin Caldwell

original sleeve design by Ann & Penny /Graphiti

Ralph McTell1944.12.3-

g, ds

Steve Bonnett

b

Ursula Smith

cello

Gillian McPherson, Chrissie Quayle, Reina Sutcliffe, Christina Bonnett

vo

 

 

 

 インクレディブル・ストリング・バンドのデビュー作に参加していた3人のうちの最後の1人、クライヴ・パーマー。本当は前二者に倣ってソロアルバムを出したかったんだけど、持ってないんでC.O.B.にしました。略さないで言うとClive’s Original Band(最近までClive’s Own Bandだとばかり思ってた)ね。

 今回紹介するのはそのC.O.B.名義で出した2枚のうちの最初の1枚です。

 

 メンバーはクライヴ以下ミック・ベネットとジョン・ビドウェルの3人。

 曲によってラルフ・マクテルがギターを弾いていたりジリアン・マクファーソンがコーラスをつけていたり、ベガーズ・オペラのウルスラ・スミスがチェロを弾いていたりします。

 

 曲調は…うーん、ナチュラルハイって言うのかなあ、いやナチュラルハイとするには覇気がないし、かと言ってニック・ドレイクみたいな翳った雰囲気をまとっているわけでもないし…。

 

 やる気はないけど根暗ではない。おくすりはギリギリ合法。同時に鳴る楽器の数が多くてもせせこましい印象には決してならない。ちょっぴり哀愁も漂わせてる。

 

 4と6はトラッド、それ以外は3人の共作。

 インストの4ではクライヴとジョンがバンジョーを弾きミックはウォッシュボード(洗濯板)を担当しています。

 クライヴは「バンジョーの魔術師」で、その奏法は「エドワード王朝スタイル」とのことなのだけど、何がどうエドワード王朝なのか聴いててもわかりませーん!(そもそもエドワード朝当時の英国にバンジョーってあったの??)

 

 メインで歌っているクライヴも3、8、9でリードを取っているミックもへなちょこシンギングです。2人に“声量”を求めるのは酷というものです。でも曲の雰囲気によく合っているから違和感は皆無なんだ。

 6は終始バックで響いているコーラスがまるでお経! うわー無気味だなあ何かが憑依してそうだなあと思ってたらこれ、マントラを模しているんだとか。

 

 前々回紹介したロビン・ウィリアムソンの81年のソロと前回紹介したマイク・ヘロンの70年のソロとで比較すると、本作が世間一般でのISBのムードを最も強く引きずっているのは間違いないと思います。

 ラルフ・マクテルがプロデュースしてるからって真っ当なフォーク・ロックを期待すると痛い目を見ますからね!

 

 

 ※クライヴは66年のデビュー作に参加してすぐ脱退しちゃいましたが、再結成後の2004年のアルバムに好々爺然としたルックスで復帰しています。

 

C.O.B.内ジャケ 
左から2番目のかわいこちゃんは2作目からの正式メンバーです
2012-12-26(Wed)

#1314 ROBIN WILLIAMSON 《SONGS OF LOVE AND PARTING》 81年スコットランド

Songs of Love & Parting (Reis)Songs of Love & Parting (Reis)
(2005/09/13)
Robin Williamson

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  ↑スリップケースがこれ。
  ↓ブックレットのほうのジャケはこんな感じ。
Songs of Love & Parting &..Songs of Love & Parting &..
(1994/11/22)
Robin Williamson

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  1. Verses In Stewart Street
  2. For Mr Thomas
  3. Fare Thee Well Sweet Mally
  4. Return No More
  5. Tarry Wool
  6. For Three Of Us
  7. Sigil
  8. Flower Of The Briar
  9. The Forming Of Blodeuwedd
  10. Gwydion’s Dream
  11. Verses At Balwearie Tower
  12. A Night At Ardpatrick
  13. The Parting Glass
  14. Song Of Mabon
  15. The Fair
  16. The Fair Dance
  17. Edinburgh
  18. Lammas

 

Robin Williamson1943.11.24-

vo, harp, g, cittern, per, harmonium, accordion, shawns, whistle, bagpipes, scottish border bagpipes, wine glasses

 

Carol Shive

violin

David Campbell

viola

Jesse Erlich

cello

Mike Garson

harpsichord

Judy Gameral

hammer dulcimer

Bernie Kirsh

hunting horn

produced by Robin Williamson

engineered by Bernie Kirsh + Duncan Aldrich

 

 

14-18;

music, instrumentation & production by Robin Williamson

engineered by Dai Shell, Bernie Kirsh, Eric Westfall, Randy Tobin, Roy Ashby

 

 

sleeve design, frontcover painting “Flower Of The Briar” & landscape photographs by John Haxby

 

 

 

 はい、インクレディブル・ストリング・バンドを作った3人組のうちの1人、ロビン・ウィリアムソンです。

 ソロとしては72年の「ミルラ」以来、通算2作目になるのかなあ? メリー・バンドを従えて作ったアルバムも存在してるからよくわかりません。。。

 

 ISBにおいては「坂田利夫師匠みたいな面白い声のマルチ奏者」ってイメージばかりが先行していますが、こうしてソロを聴くと天才肌の音楽家なんだなあ…とつくづく。

 それにね、ソロになるとアホの坂田度が著しく低下するんだよ。

              

 時に木管古楽器がピャー!と吹かれても笑いの要素なんてゼロだし、むしろ安らぎと温かさばかりが出てくる。

 ハープを爪弾いていることが多くて、それも全体の雰囲気をハートウォーミングなものにしていることに一役買ってるね。

 

 前回紹介したマイク・ヘロン(やはりISBの創立メンバー)もマルチ奏者だったけど、ロビン様はさらに上を行ってるよなあ。

 ハープやギターといった撥弦楽器から打楽器、鍵盤楽器、蛇腹、吹奏楽器、バグパイプまでこなしてる。ここではゲストに任せてるけどヴァイオリンだってお手の物。
 ほんとにさ、弾けない楽器はないんじゃないの?って状態だよ。

 トラディショナルを2曲取り上げている以外はすべて自作。
 でも自作の方がトラッドっぽかったりもするんだわ。
 3はサビの一部が“バンクス・オブ・ザ・バン”のメロディによく似ているし、インストの12はホイッスルが実にアイリッシュしてる。
 故国スコットランドはもちろんのこと、イングランドやアイルランドの伝統音楽も絶対に聴いてきているだろうから、作るメロディにもその影響が出てくるんだろうな。

 ISBのケルト臭はロビン様の担当分野だったんだろうと強く確信すること必至の1枚です。

 

 14以降はCD化の際のボーナスで80年から83年にかけて書いたもの。

 1718分近くあって、ずーっと朗読してます。サー・ウォルター・スコットからの引用があるとか幽霊がどうとかブックレットにはあるけど喋っている内容はもちろん聴き取りできませんので! 英語ができる方よろしく!

 

 

 http://www.pigswhiskermusic.co.uk/

 だいぶお太りになられた様子のロビン様。トップ画面でお召しになっている星柄シャツ、よっぽど気に行っているんだろうな(本作ブックレットにも着用写真あり)。

 

 

robin williamson 

ちょっと見にくいけど件の星柄シャツがこれ

2012-12-26(Wed)

#1313 MIKE HERON 《SMILING MEN WITH BAD REPUTATIONS》 71年スコットランド

mike+heron_convert_20121226182438 

  1. Call Me Diamond
  2. Flowers Of The Forest
  3. Audrey
  4. Brindaban
  5. Feast Of Stephen
  6. Spirit Beautiful
  7. Warm Heart Pastry
  8. Beautiful Stranger
  9. No Turning Back
  10. Make No Mistake
  11. Lady Wonder

all songs written by Mike Heron

 

Mike Heron1942.12.27-

vo, a-g, harp

 

Richard Thompson OBE1949.4.3-, Simon Nicol1950.10.13-, “Tommy & The Bijoux” - Pete Townshend1945.5.19-

g

Jimmy Page OBE1944.1.9-

g, slide-g

Gordon Huntley1930-198555

steel-g

Dave Pegg1947.11.2-, Rose Simpson, Ronnie Lane1946.4.1- 1997.6.451ALS, Pat Donaldson1943-

b

Mike Kowalski1944.7.28-, Dave Mattacks1948.3.13-, Gerry Conway1947.9.11-, Keith Moon1947.8.23- 1978.9.731OD

ds

Elton John CBE1947.3.25-

p

Dudu Pukwana1938.7.18- 1990.6.3051・肝不全)

p, alto sax, horn arrangement

John Cale OBE1942.3.9-

p, harmonium, g, b, viola, backing-vo, vo-arrangement, brass arrangement

Steve Winwood1948.5.12-

organ

Tony Cox

VCS3

Vemu Mukunda, Mohana Lakshmipathy

veena

Vshailendra

tambura

P R Money

mridangam, moorsing

Sue & Sunny, Lisa Strike, Heather Wood1945.3.31-, Dr. Strangely Strange

backing-vo

 

 

produced by Joe Boyd

engineered by Roger Meyer

sleeve design by Nigel Waymouth1941-

CD package design by Phil Smee

 

 

 まずはゲスト陣の豪華さね。

 リチャード・トンプソンやサイモン・ニコルなんかのフォーク畑は言うに及ばず、ザ・フーの2人、エルトン・ジョン、スティーヴ・ウィンウッド、ジョン・ケイルなどなどなど…。

 よくもまあこれだけのメンツを集めたものだよね。

 

 言わずと知れたスコットランドのへんてこりんバンド、インクレディブル・ストリング・バンドの核メンバーの初ソロ。

 ISBにおいては同僚のロビン・ウィリアムソンに比べると限りなく普通だよなあと普段から思っているのだけど(と言うよりロビンが変。歌声からしてアヒャヒャ状態だし)、本作はあらゆる意味で想像を超えていました。

 

 天下のお花畑アシッド・フォーク集団ISB在籍中に作ったとは急には信じがたい作風でね、1曲目からドゥ・ドゥ・プクワナ(ジャズ・ロック方面の人)によるサックスがパンパカパーン!

 なになに? この人ってこんな陽気な歌い方する人だったの?とちょっぴり驚きました。

 曲調は子守歌だったり明るく正しいフォークだったりとバラッバラ、歌っているマイクの様子も眠そうだったり無駄にハイだったりどうにも定まらない。

 

 ISBの影を引きずっていると断言できるのはインド楽器を取り入れた6ぐらいかなあ…。

 

 続く7はドタバタドラムと歯切れのいいギターが印象的。

 もしやとクレジットを確認したらやっぱりこれ、ピート・タウンゼントがギターを弾きキース・ムーンがドラムを叩いてた。ヴォーカルをロジャー・ダルトリーにすり替えても違和感なさそうです。

 

 1011はボーナス。

 11ではジミー・ペイジがギターを弾いているよ。ちなみにレッド・ツェッペリンらしさは1ミリも感じ取れなかったよ(^O^)

 

 最後まで聴いて出た結論。

 この人、根はロックンローラーだったんだね。

 

 

 http://www.mikeheron.co.uk/

 娘のジョージアちゃんかわいい。。。

 

 


2012-12-23(Sun)

#1312 INCREDIBLE STRING BAND 《EARTHSPAN》 72年スコットランド

EarthspanEarthspan
(1994/06/16)
Incredible String Band

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  1. My Father Was A Lighthouse Keeper (LeMaistre)
  2. Antoine (Heron)
  3. Restress Night (Williamson)
  4. Sunday Song (lyrics: McKechnie/music: Heron)
  5. Black Jack David (Heron)
  6. Banks Of Sweet Italy (Williamson)
  7. The Actor (lyrics: LeMaistre/music: Williamson)
  8. Moon Hang Low (Williamson)
  9. Sailor And The Dancer (LeMaistre)
  10. Seagull (Heron)

 

Malcolm LeMaistre1949-

vo, a-g, mandolin, harmonium, whistle, backing-vo

Mike Heron1942.12.27-

vo, a-g, e-g, b, p, e-p, organ, church organ, hammond, accordion, backing-vo

Robin Williamson1943.11.24-

vo, g, mandolin, violin, viola, cello, hardanger fiddle, e-p, oboe, flute, chinese flutes, whistle, gimbri, backing-vo

Likky1945.10.2-

vo, b, backing-vo

 

Stuart Gordon

violin, viola, backing-vo

Stan Lee

b, high hat, handclaps

Dave Mattacks1948.3.13-, Brian Davidson

ds

Jack Ingram

handclaps

Digger & Friends

backing-vo

 

produced by Mike Heron, Robin Williamson

strings produced by Robin Williamson

horn arrangement for Restless Night: Mike Heron

engineered by Roger Meyer

artwork by Mitch Walker

 

 最初はスー・ハリス→タフティ・スウィフトにする予定だったんだけどね、タフティでどん詰まりになりそうだったんでインクレディブル・ストリング・バンドにしてみたんだ。ISBなら各メンバーのソロに未レビューのものが数枚あるから行き止まりにはならないからね。

 

 早くも10作目。

 デビュー作は66年に出しているから…、この人達かなり多作だなあ。

 

 メンバーは前作(71年の「リキッド・アクロバット~」)と変化なしの4人。でもゲストの数はこっちのが多い。その中には英フォーク界で最も働き者と言いきってもいいかもしれないデイヴ・マタックスの名前もあります。彼は1、3、8で叩いているよ。

 

 ISBの魅力と言えば何と言ってもお花畑でピクニックをしながら宇宙へ向けて電波を発し地球外生命体と交信しているような、奇妙でかわいい音楽性でした。

 が。

 今作はこれまでみたいな不思議ちゃん度は後退し、サウンドのタイプも雑多になってきたみたい。それどころか聡明さも見え隠れしてる。

 

 泣き節じゃないのになぜか切ない2、荘厳(←この言葉すら今なら似あうと言える)なストリングスを加えた短調でさりげなく泣かせる4、似たような題名のトラッドが存在していて尚且つジャック・ザ・ラッド(リンディスファーンから派生したバンド。超好き)みたいな5、リッキーがことさらにかわいい声で迫ってくる6、場末のパブでゆるく歌ってそうな3や8…。

 

 ちなみに4人ともリードを取る曲が数曲ずつあるのだけど、電波飛ばし系のロビンとリッキーに比べてマルコムとマイクは実に普通です。

 

2012-12-20(Thu)

エクセル2007の資格取りました!

トータル半年は勉強してたかなあ・・・。
1ヶ月前に受けた試験の合格認定証がようやく届きました。

エクセル合格証 

スペシャリストとかなってるけど実感としてはまだ基礎しかわかっていない段階。。。
さらに上級を目指して勉強することも可能なのだけど、
新たに始めたのはWeb関連の勉強。HTMLとかCSSとかそういうやつ。
こっちも遅くとも半年以内には試験受けたいな。

んで、合格祝いとはまったく関係なく自分用に買い物。

手ぬぐい 

手ぬぐいショップ「かまわぬ」で手ぬぐいを3枚。
左から桜(えんじ色)、柑橘(みかん色)、雪(水色)。
手ぬぐいは普段から愛用してます。
使い勝手がいいし速乾性に優れているのもいいんだ。

「2点以上で2割引!」と看板が出ていたから奮発して3枚選んだのだけど、
それは隣のお店の看板だったのでした・・・しっかり表示価格を払ってきたのでした・・・

ま、単価安めだったしいっかな。


2012-12-20(Thu)

#1311 SUE HARRIS 《HAMMERS & TONGUES》 78年英国

sue harris

  1. Perry Gutter/All Asiden (Sue Harris)
  2. Old Man In A Wood/Gay Ladie’s Polka
  3. Put On Your Tat-Ta, Little Girlie (Fred Leigh)
  4. Just Watch The Ivy (A. J. Mills/Harry Costling)
  5. Pottings Polka (Sue Harris)
  6. In The Midst Of The Night
  7. Green Grow The Laurels
  8. All The Months Of The Year/All The Year Round

 

Sue Harris

vo, hammered dulcimer, p

 

 

produced by John Kirkpatrick

sleeve design & photography by Bryan Ledgard

Jeannie Harris

vo, harmonizes

Alan Harris

tenor banjo, g, double-b

Martin Brinsford1944.8.17-

harmonica, tambourine, ds, skulls

Tufty Swift- 1999.10.14・癌)

melodeon

John Kirkpatrick1947.8.8-

concertina, melodeon

 

 

 …となると次はやはりこれか。

 ジョン・カークパトリックの(元)嫁、スー・ハリスの最初のソロです。

 

 彼女も夫同様、アルビオン・カントリー・バンドやアンプス&ダンプスの一員。

 英国フォーク界の女性ダルシマー奏者としてはまず最初に名前を挙げたいのだけど、実はダルシマーより先にオーボエをマスターしています。しかもクラシック奏法の訓練まで受けてる。

 でも本作では吹いていないので、オーボエ奏者としての彼女にも触れてみたい人はこれじゃない別の作品を探してみてね。夫との共演盤なら7枚ほど作ってるし、セッション参加も探せばあると思うよ。あ、でも「買ってみたけどオーボエ吹いてねぇじゃねーか」的な文句は聞かないからね(←投げやり)。

 

 旦那やのちにアンプス&ダンプスを結成するアラン・ハリス(血縁関係はない)やタフティ・スウィフトらの協力を得て作り上げたこちら、キュートで楽しい作品に仕上がっています。

 ダルシマーも歌声も線が細くてチャーミングでね、バックの楽器もおしなべて音が高めだから(低音ものはダブルベースがラストに出てくるぐらい)軽いんだ。悪い意味ではなく。いや、軽やかと言った方が伝わりやすいかな。

 

 曲調はかわいいものが大半、だけどインクレディブル・ストリング・バンドみたいなお花畑フォークとはまったく違う雰囲気。ああいうのとは別種の愛くるしさを持っているね。

 

 どうでもいい情報を1つ。ジャケの彼女、ノーブラです。

 

 さらに情報。ベンジー君(76年生まれの2人の息子でドクター・フォースタスの一員)は完全に母親似ですね。ブックレットの写真を見て確信しました。

sue harris 顔写真 

ベンジー君の写真も載せられればよかったのだけど・・・

 

2012-12-14(Fri)

#1310 JOHN KIRKPATRICK 《A SHORT HISTORY OF》 94年英国

A Short History of John KirkpatrickA Short History of John Kirkpatrick
(2009/08/12)
John Kirkpatrick

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  1. George’s Son (John Kirkpatrick)
  2. Arthur McBride
  3. Crocker’s Reel
  4. Oakham Poachers
  5. Clee Hill Tunes
  6. Jim Jones (Mick Slocum)
  7. Waterman’s Dance
  8. The Watercress Girl
  9. Maid Of The Mill/Cuckoo’s Nest/William And Nancy
  10. Johnny Sands
  11. Fireside Polka (Sue Harris)/Down The Sides An Up The Middle
  12. Underneath Her Apron
  13. The Buffoon/The Fool’s Jig
  14. Old Man Jones (Bill Caddick)
  15. Cheshire Hornpipe
  16. Black Deer (John Kirkpatrick)
  17. Glorishears
  18. The Old Miner
  19. Constant Billy

John Kirkpatrick1947.8.8-

compiled by Simon Geal

production for CD by Tony Engle

design Intro, London

 

 お次は英国フォーク界のベテラン蛇腹奏者ジョン・カークパトリックのコンピ。

 あちこちに顔を出しているこのお方の登場は今回で実に23回目です(ゲスト参加含む)。

 

 後期スティーライ・スパンやシャーリー・コリンズ&ザ・アルビオン・カントリー・バンドに在籍し、72年の「モリス・オン」では中心的役割を担っていたカークパトリックさん。80年には(元)嫁のスー・ハリスらとアンプス&ダンプスなんていうパーティー・バンドみたいなこともやっていたし、ナイスミドル化してからはマーティン・カーシー達とブラス・モンキーもやってた。

 

 セッション参加はかなり多いから演奏を耳にする機会は多いのだけど、ソロ作となるとあまり見かけないんだよね。寡作ってわけでもないのになんでだろ。

 彼の蛇腹も歌声も本当にツボだから全作品コンプリートしたいのになあ。

 

 そう、アコーディオンだのメロディオンだのコンサーティーナだのあらゆる蛇腹を華麗に弾きこなすカークパトリックさんですが、歌も一級品なのですよ。マイルドなテナーでね、綺麗な声してるんだ。

 この美声が聴きたくてアルバムを買い求める人も存在するんじゃないのかな。私を筆頭に。

 

 収録されているのは74年~89年にかけての録音から。

 ソロからの曲がほとんどで、アンプス&ダンプスからの曲が2曲、ブラス・モンキー名義の曲が1曲。

 

 1曲目からラッパ炸裂で蛇腹奏者のソロなのに一体どうした!?と思ったけど、これブラス・モンキーで発表した曲で尚且つ本人作ですた。だからか!

 これ聴いただけでもコンポーズ能力も相当なものなんだなあと思ってしまうわね。これとあとは16しか自作曲は収められていないけどね!

 

 当然のことながら蛇腹を主役に据えた曲がほとんどなんだけど、時には別の楽器が主役を張っていることもあります。

 クルムホルンかカートゥル系の古楽器とかダルシマー、オーボエとかね。

 

 歌入り曲がほとんど、しかも上手い。

 もうさ、蛇腹名人兼魅惑のシンガーって感じの紹介の仕方に統一しようぜ。

 

 

 http://www.johnkirkpatrick.co.uk/

 


本日のデザートはセブンイレブンのわらび餅
ぷるっと柔らかくて甘さもちょうどいい。
黒蜜が付いてないのも◎ね。(黒蜜好きだけどきな粉だけで充分甘いからさ)

わらび餅01 わらび餅02 わらび餅03

 

2012-12-06(Thu)

#1309 RICHARD & LINDA THOMPSON 《HOKEY POKEY》 74年英国

The Hokey PokeyThe Hokey Pokey
(1991/07/01)
Richard Thompson & Linda

商品詳細を見る

  1. Hokey Pokey
  2. I’ll Regret It All In The Morning
  3. Smiffy’s Glass Eye
  4. The Egypt Room
  5. Never Again
  6. Georgie On A Spree
  7. Old Man Inside A Young Man
  8. The Sun Never Shines On The Poor
  9. A Heart Needs A Home
  10. Mole In A Hole

all songs written by Richard Thompson

 

Richard Thompson OBE1949.4.3-

Linda Thompson1947.8.23-

 

 

produced by John Wood & Simon Nicol

engineered by John Wood

compact disc graphics by Fran McManus

Simon Nicol1950.10.13-

g, e-12 string-g, p, organ, vo

Pat Donaldson1943-

b

Aly Bain MBE1946.5.15-

fiddle

Timi Donald1946.9.29-

ds, per

Ian Whiteman1945.5.18-

p, flute organ

John Kirkpatrick1947.8.8-

accordion

 

 芋づる式選盤は今のところ順調に続いてます。

 前回出したチーフタンズとのつながりは、こちらリチャード&リンダ・トンプソン夫妻のとこのテディ君がゲスト参加していたって部分ね。

 

 私さ、リチャトン作品ってあんま持ってないんだ。共演盤含めても10枚もないと思う。

 彼のソングライティング力や表現力には聴くたびに感嘆させられてるのだけど、根がトラッドバカだからSSWものは何が何でも買います!って心理にはなりにくくてね。

 今年(2012年)4月にソロ公演を観に行き、「も、も、もう・・・っ! 全部集めるんだから!」と興奮してから早7ヶ月半、新たに購入したリチャトン作品はありません(泣)。これだってお店で自力で見つけて買ったんじゃなくて、いつもお世話になってる知り合いが「どう?」って声をかけてくれたものだしなあ。

 

 リチャード&リンダ・トンプソン名義としては2作目。

 結論から言うと、マイベスト名盤50選に余裕でランクインします。楽曲、演奏、アレンジ、バランス…どれをとっても素晴らしい。

 

 全体の雰囲気はお気楽カントリーと言うかスワンプっぽいのだけど、4みたいに緊張感のある曲がいいアクセントになっています。

 この4はジョン・カークパトリックのアコーディオンが入ることで魅力大幅増してるんだわ。加えてティミ・ドナルドの歯切れのいい太鼓も良い。

 

 プロデューサーも兼任しているサイモン・ニコル以下、演奏協力隊はおなじみのメンツばかり。

 この中ではフィドル担当のアリ・ベインが一番知られていないかもだけど、ディック・ゴーハンやバート・ヤンシュのソロに出演していたりもするシェットランド出身の大物なのですよ。

 

 主役2人の担当楽器が無記載ですが、もちろん2人とも歌ってます。ギターはリチャードがエレキでリンダがアコギなのかな。

 年齢の割にやけに落ち着いてるリンダ、ちょっぴりアンニュイな質感のリチャード。ヴォーカルは半分ぐらいずつ分け合ってるね。

 

 レビュー書くためにあらためて聴き、またしても「リチャトン集めるっ!」と決意したのでした。

 

 

 http://www.richardthompson-music.com/

 

 

 

2012-12-02(Sun)

昨日のチーフタンズ公演でゲットした俺得情報

自分用メモ。


東京ヨハンソン 北欧、スウェーデンの音楽~ニッケルハルパと北欧の調べ~
2013.2.3(日) 南大沢文化会館(八王子市)

チーフタンズ
WOWOWライブで2013年2月に放送予定
……加入してない…

ラウー
2013.6.19(水) 渋谷クアトロ ゲスト:サム・リー 


ケルティック・クリスマス2013
シャロン・シャノン、ルナサ、カトリオーナ&クリス
2013.12.7(土) すみだトリフォニーホール(錦糸町)


ラウーとケルクリは絶対に行きたいな。
東京ヨハンソンも行ってみたい。北欧トラッドは疎いけど楽しそうだしね。
プロフィール

バートサン

Author:バートサン
あまりに好きすぎて2005年4月末からこんなサイト始めちゃいました。
それまでは東京のチベット(by前都知事)でひっそり暮らす一市民にすぎなかったのに、今じゃ西多摩を代表する英国民謡ヲタとして肩で風切って地元を闊歩してます。嘘です。
年齢性別ですか? 昭和50年代生まれとだけ言っておこう…あ、ちなみに♀です。

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